きれいもじ

誰にでも分かりやすい、きれいな字の書き方解説

ちょっと小話。

こんにちは、凛です。

 

今回はふと思い出したことを…。

 

高校生時代、習字教室の先生のツテで特別に、大人の方に混じって、S先生のお稽古に通わせてもらっていました。

 

その先生は

 

手本は赤(朱)では書かない

 

という主義の方。

 

何故かというと、

 

赤で書くと、うまく見える。

 

自分の練習にならない。

 

からだと仰っていました。

 

その先生が書いてくださる手本は、いつも黒(墨)。

 

高校生の当時は、

 

そうなんだ〜

 

くらいに思っていましたが、

 

いざ自分が教える立場になって、手本を書いてみると、なるほど、納得。

 

確かに、赤で書くと上手く見えます。

 

…と言うよりも、

 

赤で書くと

 

ちょっとくらい失敗しても、それなりに見えてしまう、んですよね。

 

(赤=手本 という意識があるからかな⁇)

 

妥協、できてしまう。

 

…これは自分の気持ち次第かもしれませんが。

 

よく見える事に甘えてしまう自分がいる。

 

これでは自分の為にならない、と思い私も手本を黒で書くようになりました。

 

 

そして、これは習う側の立場からですが、

 

黒の手本を見て書くのって、

 

すっっっごく難しい。

 

 

なぜなら、黒で書かれていることによって、

 

手本が1つの作品になっているから。

 

洗練された先生の手本

 

改め、

 

作品を真似して書こうとすると、

 

全然上手く書けない。

 

実力の差を思い知らされるのです。

 

 

でも、これって教える方と習う方

 

双方に高いレベルが求められるので、

 

お互いにメリットがある、と思います。

 

 

黒の手本は自分の修行!

 

今日も頑張ります(´∀`*)♡

 

ここまで読んでくださって、ありがとうございました。

 

                                                                凛